【20時間で合格】知財検定2級は取るべきか?おすすめできる人や独学での勉強法を解説

6 min

2022年3月開催の知財検定2級に合格しました。

勉強期間は2週間ほど、勉強時間は約20時間です。

私はメーカー勤務の元機械エンジニアで、知財部への異動に伴い、2級受験を決めました。

知財業務従事者にはおすすめですが、知財業務に携わらない人がわざわざ取るべき資格ではないとは思っています。

そこで本記事では、知財検定2級がどんな資格で、どんな人におすすめできるかなどをお話しできればと思っています。

ゆるりとお付き合いください。

知財検定2級はどんな資格?

まずは知財2級の概要と、どんな人におすすめなのかを紹介していきます。

知財検定とは?

知財検定について、検定公式サイトには以下のように書かれています。

知的財産管理技能検定は、 知財マネジメントに関する技能の習得レベルを公的に証明するための国家試験です。

知財検定とは?|知財協会

私もそうでしたが、メーカー勤務の場合、特許や商標などの知的財産をどのように取り扱うかが、企業戦略上かなり重要になってきます。

そのような『知的財産』に関する知識レベルを問う国家資格です。

もう少し詳しく知りたい方は知財検定とは?|知財検定3級の勉強法を紹介をご参考ください。

知財業務に携わらないなら不要

正直なところ、知財検定2級は知財業務に携わらない人にはおすすめできません

理由は次の2つです。

  • 教養としては3級で充分
  • 資格自体にはあまり価値がない
  • 受験費用が高額(11,000円)

3級はメーカー技術者必修の知識だと思っていますが、2級までは不要かと。

資格マニアや勉強好きの方が、趣味として取るなら全然OKです。(私もそのけがあるので分かります)

ただ資格を生かせる場面はなかなか無いと思います。

知財関係者なら取るべき

打って変わって、知財関係者なら取るべきでしょう。

勉強時間はせいぜい数十時間ですし、持ってて当然の資格だと思います。

資格なしでも業務はできますが、イメージとしては「経理担当者なら簿記3級は持ってるでしょ」と同じ感じかなと。

既に知財業界で働いて長いのであれば、

いまさら2級を取ってもしょうがないよ…

知財部員

知財部員

と感じるかもしれません。

確かにそれより上位の資格(弁理士や1級)を目指していたり、その他自主学習をしているなど要不要の判断ができる方なら、取る必要はないと私も思います。

ただ全く自己学習していない人取るべきか悩んでいる人であれば、とりあえず2級を取ることをおすすめします。

資格自体に意味があるというよりは、その辺りの知識は知っておくべきという考えからです。

実務から離れた内容も多いですし、意外と知らないこともあったりして、勉強も面白いと思いますよ。

知財転職を考えているなら取っておこう

未経験で知財転職を考えているなら、知財検定2級は取っておいた方が良いでしょう。

最低限の知識と、知財への興味をアピールする、ほどよいレベルの資格だからです。

1級はハードルが高く、3級は簡単すぎるので。

もる

もる

ただ2級を持っていても、転職で有利になることはないと思います。

逆に「2級すら持ってないの?」と心証を悪くする可能性があるので、取っておいた方が無難かな、という程度です。

知財検定2級は受験資格がある

2級は誰でも受けられるわけではなく、受験資格があります。

1) 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
2) 3級技能検定の合格者
3) 大学,大学院で検定職種に関する科目で10単位以上修得した者
4) ビジネス著作権検定上級の合格者
5) 2級技能検定の一部合格者

受験資格|知財協会

知財業務の経験がある人は、いきなり2級を受けることもできますが、基本的には3級からのステップアップが多い印象です。

2級を取りたい方は、上記に気をつけて受験するようにしましょう。

知財検定2級の難易度と3級との比較

知財検定2級の概要は、以下のとおりです。

試験の種類試験形式問題数試験時間合格基準受験料
学科試験筆記試験(マークシート4択)40問60分80%以上5,500円
実技試験筆記試験(記述式)40問60分80%以上5,500円

実技は『記述式』となっていますが、ごく一覧から選んで書く形式なので、マークシート式と同じと考えて差し支えありません。

それでは具体的にどれくらいの難易度なのかを見ていきます。

合格率から見る2級の難易度

こちらは、知財検定2級の学科試験の合格率です。

2022年3月2021年11月2021年7月2021年3月2020年11月2020年7月
申込者1,9081,7521,9252,2512,2121,856
合格者1,1038651,028702819655
合格率58%49%53%31%37%35%
知財検定実施データ|知財協会

以下は、知財検定2級の実技試験の合格率です。

実技試験2022年3月2021年11月2021年7月2021年3月2020年11月2020年7月
申込者1,9082,1451,8092,2032,3101,886
合格者607716911775972590
合格率32%33%50%35%42%31%
知財検定実施データ|知財協会

両方の試験に合格する必要があるので、ざっくり合格率は30%くらいでしょうか。

知名度が低く受験者が少ない分、ばらつきも多い印象です。

他の資格試験の合格率
  • FP3級 ⇒ 70%
  • 簿記3級 ⇒ 50%
  • 簿記2級 ⇒ 20%

他の資格と比べると、合格率では簿記2級と3級の間くらい。

知財検定2級は受験資格がある分、受験者のレベルは高いかもしれません。

知財検定3級と比べた印象

知財検定3級と比べると、難易度以外にも異なる点が多いことが分かります。

知財検定2級知財検定3級
問題形式学科は4択学科は3択
問題数40問30問
試験時間60分45分
合格基準80%以上70%以上
合格率約30%約60%
(巷で言われてる)
勉強時間
約50時間約50時間
私の勉強時間20時間20時間

3級の学科は3択なので、ラッキーパンチも当たりやすいですが、2級はそうはいきません。

合格基準も上がっていますし、しっかり勉強しないと足元をすくわれるでしょう。

私も、3級はテキストを読んだだけである程度解けるようになりましたが、2級は「こんなの書いてたっけ」みたいな問題が多かったので。

ちなみに2級の勉強時間について、私は20時間で合格しましたが、知識ゼロからだと絶対にきついです。

これはこの後、詳しく説明していきます。

知財検定2級の勉強法と勉強時間

概要をさらったところで、具体的な勉強法を見ていきましょう。

私の体験をもとに、勉強法やスケジュール感を紹介します。

独学でのおすすめの勉強法

私は以下の流れで勉強しました。

私の独学での勉強法
  • 公式テキストを買って読んで
  • 過去問を解いてみて
  • 分からなかった分野を復習

実は問題集は買わなかったんですよね。

2級のテキストは3級に比べて高かったのと、3級の経験から「過去問があるし大丈夫かな」と思ったのが理由です。

過去問は公式サイトで無料ダウンロードできるので、必ず活用しましょう。

ただし解説はないので注意してください。

私はテキストで書いてそうなところをぺらぺら見て、なぜ間違っていたのか?を復習していました。

知財検定2級は、独学で充分合格できるレベルです。

ただし独学は難しそう、やる気が起きないという方は、TACやLECなどが通信講座を用意しているので、それらに頼るのも手です。

知財検定2級のおすすめテキスト

おすすめと言えるほどではありませんが、公式テキストのみで合格できたので、それで十分というのが私の考えです。

このように各社テキストを出しているので、比較して買いたかったのですが、近くの本屋での取り扱いが全くなかったんですよね。

かなりニッチな資格試験なので、置いてあっても一部のテキストだけ、という感じでした。

『スピードテキスト』→安いけど内容が薄そうな印象。

『完全マスター』→1冊1冊は安いけど、3冊揃えると結局6,000円を超える(し、分けられているのが面倒)

ということで、公式テキスト・問題集で合格できた3級の経験を信じて、2級も公式テキストを購入。

ネットではネガティブなレビューも見かけたものの、実際は特に気になるところもなく学習できたので良かったです。

公式テキストの価格の高さが気になるかもしれませんが、後述するようにメルカリで7~8割くらいで売れるので、あまり気にしなくても良いと思っています。

予備知識ありなら~30時間でいける

知財検定2級は、3級合格後すぐや、知財業務従事者など、予備知識がある方であれば30時間ほどで合格できると思います。

私の場合、知財部で働いていることもあり、20時間で合格できました。

実務では特許法を取り扱うため、それ以外を中心に勉強した感じです。

一番重たい特許法に時間をかけずに済んだのは、知財部員のメリットだったかな、と思います。

3級合格者でも、期間が空いてしまうと30時間では厳しいかもしれません。

ですのでもし2級を受けたいと思っているなら、3級受験後すぐに受けるのをおすすめします。

初学者は50時間を見ておこう

受験資格があるので、初学者というのもおかしな話かもしれませんが、ゼロから勉強するなら50時間は必要かな、と思います。

経験はないので感覚的な意見ですが。

なので巷で見かける「50時間以上必要」というのは、あながち間違ってない印象です。

追い込める人なら1か月前勉強スタートでもOKですが、余裕を見るなら2か月前から取り掛かる方が良いと思います。

知財検定2級の受験後は

知財検定2級の受験後は、アップロード社が解答速報を公開しているため、当日中に自己採点をします。

合格していたら、メルカリでテキストを出品しましょう。

私は5,000円のテキストが、4,000円で売れました。(売る前提だったので、かなり丁寧に取り扱いました

また試験から2ヶ月ほどで、正式な合格通知が届きます。 

「20時間で合格」と偉そうに言った割に、結構危ない得点です。

問題を解いているときも「ギリギリいけるかな」と若干不安だったので、勉強時間を攻めるのはあまりおすすめしません。(受かっててホント良かった)

あわせて合格証書も送られます。

3/13受験に対して、合格証書到着が5/2なので、約1.5か月後に届くイメージです。

証書が届くと、頑張ったな~とより達成感を味わえます。

知財検定2級は知財業務従事者なら取るべき

知財検定2級まとめ
  • 知財検定2級は教養として受けるのはおすすめしない
  • 知財業務従事者や、知財転職を検討している人にはおすすめ
  • 教材は公式テキストだけでも合格可能
  • 経験者は30時間、初学者は50時間が目安

知財検定は知名度が低いものの、知れば知るほど見える世界が広がる、おすすめの資格です。

興味を持った方は、3級からで充分なので、ぜひトライしてみてください。

テキストを買って読むだけでも、日常生活に生かせる学びがありますよ。

▼3級から受けたい方はこちらをどうぞ

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キャリアに悩んだ末、知財の道を選んだ元機械エンジニア。今は弁理士試験に向け勉強中。新米知財部員の日々を綴っています。

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